小浜と私(3)
私以外に、2人の方がうふだき荘に泊まっていたのですが、
翌朝、その2人が何やらお父さんとごそごそ準備をしているのです。
どこか行くんですかー?
畑に行くんだよー。
畑?
今日はきびを植えるんだよー。
わ、私も行ってもいいですか?
お、和枝もいくかー。
作業着は持ってるか?
畑仕事をするなんて夢にも思っていなかったので、
何も持ってきていませんでしたが、
お父さんは快く、作業着と麦藁帽子をかしてくれ、
いざトラックの荷台に乗って畑へ!
話を聞くと、宿に泊まっている2人は常連さんのようで、
いつもここに来たときは、畑仕事を手伝うんだとか
初めてのきびの植え付け。
畝の筋に、きびを落として、足で土をかけていくのですが、
最初はなかなかうまくいかない
でも、慣れてくると面白くなって、ペースも速くなります。
お、和枝、なかなかうまいなぁ
お父さんにおだてられながら、
時間はあっという間に過ぎていきました。
お父さんは島のあちこちに畑を持っていて、大忙し。
きびやゴマ、観光客向けのパイン畑もやっていたし、
港の小さなお店では手作りアイスキャンディーも作っていました。
めちゃめちゃ働き者で、島のための農業を日々考える、
偉大なる畑人お父さんでした。
それにしても、後にも先にも、私を名前で呼んでくれるのは、
外国人以外は、このお父さんだけ。
ホントに気さくなお父さんで、
一緒にいた時間は短かったですが、
ものすごく印象に強いし、ものすごく影響を受けました。
さて夕方、畑から帰って風呂にはいってさっぱり
和枝、ちょっと水でもなめてみるか~
夜の宴会開始の合図です
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