待つこと

habiba

2008年11月22日 01:34

例えば、子どもとの接し方。

何でもかんでも、早く早く、早くしなさい、というのではなく。

何でもかんでも、遅いわねぇ、とやってあげてしまうのでもなく。

待つこと。それが大事


そんな話を聞いて、これは介護の場でも当てはまるなぁ、と思いました

食事介助をしていても、なかなか食べてくれなかったり、傾眠傾向にあったりして、一向に食事が進まない。

しまいには、イライラして、もーいいと、諦めてしまう。

そんなことも、よくあります。

でもね、少し待って、ちょっと時間をかければ、食べてくれるんです

待ってみたら、実はゆっくりではあっても、自力摂取でしたなんてことも。


食事のお膳を持っていっても、いらーん、と言って食べようとしないおばぁちゃん。

何で食べんのといがってしまうと、相手はもっと意固地になってしまいます。

そんな時は、何でいらんのか、聞いてみます。

認知症があり、耳も遠い。それでも、おばぁちゃんの言葉をよく聞いて、大きくうなづいたり、首を振ったり、おばぁちゃんの指差す方を一緒に指差したり。

急がずあわてず、ゆっくりと。言葉が紡ぎだされるのを待つ。


現場では、仕事に追われ、ひとりの患者さんに、そこまで時間をかけていられない、という現実もあります。


待つって、難しい

でも、できるだけ、待つこと、待つように心がけることは、やつぱり必要だと思います。

それが、よりよい介護、患者さんのQOLの向上にもちながると思います。

関連記事