待つこと
例えば、子どもとの接し方。
何でもかんでも、早く早く、早くしなさい、というのではなく。
何でもかんでも、遅いわねぇ、とやってあげてしまうのでもなく。
待つこと。それが大事
そんな話を聞いて、これは介護の場でも当てはまるなぁ、と思いました
食事介助をしていても、なかなか食べてくれなかったり、傾眠傾向にあったりして、一向に食事が進まない。
しまいには、イライラして、もーいいと、諦めてしまう。
そんなことも、よくあります。
でもね、少し待って、ちょっと時間をかければ、食べてくれるんです
待ってみたら、実はゆっくりではあっても、自力摂取でしたなんてことも。
食事のお膳を持っていっても、いらーん、と言って食べようとしないおばぁちゃん。
何で食べんのといがってしまうと、相手はもっと意固地になってしまいます。
そんな時は、何でいらんのか、聞いてみます。
認知症があり、耳も遠い。それでも、おばぁちゃんの言葉をよく聞いて、大きくうなづいたり、首を振ったり、おばぁちゃんの指差す方を一緒に指差したり。
急がずあわてず、ゆっくりと。言葉が紡ぎだされるのを待つ。
現場では、仕事に追われ、ひとりの患者さんに、そこまで時間をかけていられない、という現実もあります。
待つって、難しい
でも、できるだけ、待つこと、待つように心がけることは、やつぱり必要だと思います。
それが、よりよい介護、患者さんのQOLの向上にもちながると思います。
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